2018年8月27日月曜日

横浜詩人会の『夏の日のジャズと詩の朗読の集い』に参加してきました。

昨日は横浜詩人会の『夏の日のジャズと詩の朗読の集い』(野毛のジャズスポット・ドルフィーにて)に参加してきました。私はセロニアス・モンクの「Round Midnight」を聴きながら書いた詩を朗読しました。
小室響さん(ピアノ)のトリオの演奏が素晴らしくて感動!! 詩の朗読と音楽とが余りにも合っているので不思議に思って舞台を見たら、朗読中の詩のテキストを読みながら演奏なさっているのです! 小室さんは六本木のalfieにも出演なさっている若手のホープみたいです!
 朗読される詩は担当理事の服部剛さんが冊子にしてご用意くださいました。
 服部さん、いろいろ本当に有り難うございました!!

朗読とジャズとの素晴らしいハーモニーを堪能した後は中華料理屋さんで円卓を囲んでの二次会。楽しかった!!
二次会が終わった後は連れ合いとランドマークタワーに行き、のんびりハーブティーを飲みました。

2018年8月17日金曜日

怒濤のごとく家事をこなした数日間

4月頃から何やらいろいろ忙しく、手が回らなかった家事をこの数日で怒濤のごとくこなした。カーテン4枚外して洗って付け直し、冬の布団を押入から引っ張り出して全部で7枚干し、毛布を4枚、そして玄関マットを洗い、包丁を研いだ。一方連れ合いはガラス窓を拭き、網戸、サッシの溝掃除、玄関の三和土の水洗い。季節外れの大掃除?! やっと落ち着いて、ご恵贈頂いた詩集とゆっくり向き合う時間に恵まれそうです。

2018年8月14日火曜日

横浜詩人会の、「夏の日のジャズと詩の朗読の集い」に初参加します !

 8月26日、今年から会員になった横浜詩人会の、「夏の日のジャズと詩の朗読の集い」に初参加します! セロニアス・モンクの「'Round Midnight」を聴きながら書いた詩を読む予定でいます。「夏の日のジャズと詩の朗読の集い」は8月26日(日)午後1時30分開演、場所はJazz spot 「Dolphy」(桜木町・日の出町)です。

2018年8月13日月曜日

大阪北部に震度6弱の地震があった日に、横浜のホテルでお金持ちの女性に会った話


「閉まっているかと思った正面玄関が開いていたので、中に入るとフロントに客がいた。チェックインは済ませてあるらしく脇に寄って、場所を空けてくれたから前に出て、
「すみません、今日予約してある福田です。遅くなる予定だったんで裏の守衛さんのところ開けておいてくださいってお願いしてたんですけど早く来れたんで」
と言うと、受付の人は視線を一瞬下に落とし、予約者リストに名前を確認したらしく、
「お待ちいたしておりました」
にこやかに微笑んだ。若い男の子だ。
前払い方式だということで支払を済ませ、お釣りを財布に入れている途中で、
「お手数ですがこちらにお名前、ご住所、電話番号とご同伴者のお名前をお書きください」
宿泊表とペンを差し出された。
「俺書いてようか?」
とTが言うので、
「宿泊者のところに自分の名前書いちゃ駄目だよ、宿泊者の名前は私だよ、ご同伴者のところに自分の名前書くんだよ」
と言うと突然横から、
「あっははは」
と笑い声がする。さっき、脇に寄って場所を空けてくれた人だ。
「おっもしろいわねえ。普通、ご主人がメインで奥さんがサブじゃない? お宅は逆なのね」
60歳くらいだろうか、ボブスタイルの、目の大きな女性だ。話し方が元気いい。
「いえ、うちも私はサブなんですけど、事務的なことは私がやってて、私の名前で予約してあるから、ずれると良くないかと思って」
弁解がましく言うと女性は、
「へえーえ」
宿泊表に書き込んでいるTの手元を面白そうに見ている。
「こちらにご署名をお願いします」
係の人が言って、用紙の右下を示すので、
「そこも私の名前だよ」
とTに言うと横の女性がまた、わははと声をたてて笑う。
「領収書は明日チェックアウトの際にお渡しします。どちらのお名前にしましょうか?」
と言われ、Tが
「どっちの名前にする?」
と私を見る。領収書はどこに提出するわけでもないから、
「何でもいいよ」
と言うとまた、隣の女性がわははと声を立てて笑って、
「何でもいい、って。何でもいい、って」
余程受けたらしく、握りこぶしでカウンターを叩く仕草で繰り返してから、
「何、よく泊まるのここ?」
と、尋ねてきた。
「いえ、以前はよく泊まったんですけどね。今日は久しぶりです」
真ん中の私越しに、Tが答える。
「私ね、一年に二~三回は来てるの。横浜市民だって言われてるのよ。何、前よく泊まってたの? 守衛さんのところから入るとか言ってたからさ、勝手知ってる人だなって思ったんだけど」
 右手の甲に左手の平を重ねて、右の肘をカウンターに突いた姿勢で言う。
「毎月一回、必ず来てたんですよ以前は」
「そう、一年に十回くらいは」
二人で交互に言うと、
「一泊ずつ?」
「そうです、一泊ずつです」
「私ね、一回来ると一ヶ月くらい泊まってるの」
右肘をカウンターに突いた姿勢のまま、少し背を反らしている。
「ええーっ、一ヶ月。富裕層ですね」
「富裕層だ。俺たちなんか一泊するだけだって冷や冷やしてるのに」
「しかも、一年に二~三回ですよね、全部で二ヶ月とか三ヶ月とか」
私たちが騒ぐと、受付カウンターの向こうで係の青年が、全くそうだ、と言うように頷いて微笑んでいる。
「富裕層なんかじゃないわよ。底辺よ底辺」
「底辺なんかじゃありませんよ、泊まれませんよ一ヶ月なんて富裕層じゃなかったら」
「そうですよ泊まれませんよ」
女性は今度は否定しないで、
「一人だからさ、ここ泊まって、こうして遊んでるの。夫いるんだけど、あなたたちにたいに仲良くないからさ。今も遊んでたのよあなたたちが来るまでこの人相手に。かわいがってあげてよこの人、見習いなの。ほら書いてあるでしょ研修生って名札に」
言われて見ると、受付の人の名札には確かに、川原、という名前の上に「研修生」と書いてある。
「よろしくお願いします」
川原さんが恥ずかしそうに笑うと女性はまた私たちの方を向いて、
「どこから来たの? 遠いの?」
真ん中の私越しにTが、
「大磯なんですよ。だから帰れば帰れるんですけど。今日は横浜出るのが十二時過ぎそうだったから。帰ると寝るのが三時とかなっちゃうんで、体に悪いかなと思って。前は千葉の、流山だったんですよ。それだとほんとに遠いんで、泊まってたんですここに」
「一ヶ月も泊まっていらっしゃるんじゃあ、関西ですか?」
「そう、関西」
「でも全然ないですね関西のアクセント」
「あるわよあるある。ずっと関西ですもん」
「あ」の次の「る」が高くなって、急に関西弁になった。
「どちらからなんですか?」
尋ねると、女性の顔が急に、曇った。
戸惑ったように下を向いて、視線を左右に泳がせてから、
「夫は大阪なんやけどね。娘が二人いて、大阪に家を買うたんやけど、その後すぐ広島に転勤になって、家はそのままにして四人で広島移ったんやけど、そしたらまたすぐ大阪に転勤になってね。でも娘のね学校があるからまた大阪移るわけにいかないのよ。それで私と娘たちだけ広島残って夫は大阪単身赴任してね、買った家に住んでてそのうち上の娘だけ大阪移ってね、大学生になったから。それで私と下の娘は広島残って、そのうち下の娘が結婚して香川移って、私は介護で島根行って、実家島根だからね私。そんで、ばらばら。一家離散」
途中で関東のイントネーションに戻りながら一息に説明した後、最後の「一家離散」を、一語一語口を大きく開けて関西のイントネーションで発音すると、がははと笑う。どちらからですかと、単に社交儀礼で訊いたのだったけれど、訊いて悪かったかなと思いながらも、
「それで今はどちらに」
「今? 今は香川。下の娘のとこ」
「ご主人大阪じゃ、大丈夫でしたか? 地震」
さすがに、今朝の今夜だから、尋ねた。すると女性は、
「地震? 何それ」
きょとんとしている。今度は私の方が驚いて、
「地震、あったんですよ大阪で。」
川原さんもTも、深刻な表情で頷く。
「そんな、阪神大震災みたいなんじゃないけどかなり揺れて、震度六弱?ですよね」
「えっ、何それ? 知らないよ私。何時頃」
「朝、七時五十六分とかそんなんですよね?」
川原さんの方を見ると、
「八時とかそんな頃ですよね」
「ご存じなかったですか」
「今日もうそれだけですよニュース。ネットも開けるとそればっかりですよ」
女性は携帯を見ながら、
「いや、テレビも全然見てないもん。朝天気予報見ただけだもん。七時頃だったからね、まだ地震の前だったわ」
「そうですね地震の前ですね七時だったら」「え、大阪揺れたんだったら香川も揺れたね。香川に娘いる」
「そうですけど、大阪大変ですよ」
「あ、そうか、夫がいるんだ大阪に。娘のいる香川のことばっか考えてた。夫がいるんだった大阪に」
あはは、と笑っている。
「大阪のどの辺? 揺れたの」
「大阪北部、って」
「やだ大阪北部だよ夫いるの。大阪北部、ってどこ?」
「さあー、箕面とか高槻とか、その辺じゃないですか、でも私大阪の地理わからないから」
「ご連絡してみた方がいいですよ」
私越しにTが言って私も、
「お電話してみたらどうですか、もう時間遅いですかね」
女性は携帯を出して眺めながら、
「そうねえ電話してみようか」
独り言のように呟いている。少し話が途切れて、
「では福田様。こちらがお部屋の鍵、六〇二号室でございます。オートロックになっておりますので、お部屋をお出になる際は鍵をお持ちください。こちらがご朝食券、朝七時から九時まで、そちらの」
と、川原さんが受付カウンターの裏の方を手のひらで示しながら、
「レストランが会場になっております」
そうだ、水。ホテルに泊まるときはいつも水を買うのに、忘れていた。
「この辺にコンビニありましたっけ?」
しばらくぶりで、忘れている。
「はい、こちら正面玄関出て頂きまして左に少しおいでいただきますとファミリーマート、右においで頂きますとセブンイレブンがございます。セブンイレブンがですね、十二時で閉まってしまいますので、お気をおつけくださいませ」
「十二時。もう、すぐですね」
私が言うすると女性が、
「開いてるわよセブン二十四時間」
訂正する。
「いえ、以前は二十四時間営業だったんですけれども最近十二時で閉まるようになりまして」
川原さんが説明すると、
「違うわよ開いてるわよ二十四時間。このホテルのことなら何でも私に訊いて。私住人だから。横浜市の住民登録しろって言われてるの私」
女性が言う。
するとTが、
「水持ってるよ俺二本。大丈夫だよコンビニ行かなくても」
リュックサックを開ける仕草をしている。
「二本ある? 私一本ある」
「大丈夫じゃないか三本あれば」
「大丈夫だね」
「じゃあ、どうも、失礼します」
「おやすみなさい。ええっと、エレベーターは」
と迷う私に、
「エレベーターあっち」
女性は指差して、
「何でも知ってるでしょ私。住人なの。住んでるから私。私はもう少しここでこの人と遊んでます。おやすみなさーい」
エレベーターの方に向かう私達に、手を振っていた。

2018年8月11日土曜日

「詩人・吉増剛造展」内覧会に行ってきました

昨日は、「詩人・吉増剛造展」内覧会にご招待頂き、連れ合いとともに渋谷区立松濤美術館に行ってきました。白井晟一氏設計による印象的な空間の中で、新刊『火の刺繍』表紙原画、「王国」の自筆原稿などを堪能してきました。セレモニーでの吉増さんのスピーチ(「穴を開ける、、、」)もとても興味深かった。夜は連れ合いと別行動で、私は大学時代のサークルの同期友人達と大手町「トリッペリア モツーダ」で飲み会。楽しかった! 写真は内覧会でお土産に頂いた図録です。

2018年8月9日木曜日

昨日の夕方虹を見ました

昨日の夕方、台風の手土産の虹
ちょっと黒い雲がかかっちゃってるけど・・・。

2018年8月6日月曜日

「丘のうえ工房ムジカ」のアンソロジー『E+motion2018』に参加しました

「丘のうえ工房ムジカ」のアンソロジー『E+motion2018』に参加しました。「霧が束になって…」他7篇の詩が掲載されています。
 アンソロジーは詩、俳句、短歌、絵画、書画、と、ジャンル横断でとても豪華。ぱらぱら眺めているだけでも楽しいです。