2018年11月27日火曜日

颯木あやこさんの朗読会「Pegasus ! vol.4」のトークゲストとして参加してきました

颯木あやこさんの朗読会「Pegasus ! vol.4」のトークゲストとして参加してきました。専門のヴェルレーヌ(19世紀フランスの詩人)について、日本語で読んでいるだけだとわからない彼の詩の革新性と破壊性について、原語での朗読も交えてお話しした後、私の最新詩集『私の知らない歌』から一部を朗読しました。ヴェルレーヌの詩について日本でまとまった話をしたのは今回が初めてで、颯木さんに貴重な機会を与えていただき、大変感謝いたしております。

朗読会は颯木さんのご朗読とピアノ、ダンス、ギターのコラボという贅沢な空間に身を置き、至福のひととき。昨年のvol.3をDVDとFBで拝見していたのですが、画面で見るのと実際に自分がその空間に身を置くのとは全く違う!と驚きました。朗読の声の響きに重層性があり、ふわっと包み込まれるような感覚がありました。作品の個性ごとに読み方も声も「間」も変化し、空間ががらっと変わるのも印象的でした。ピアノとギターの演奏も素晴らしく、またダンスは、セクシーでコケティッシュ、彫刻と同じで平面で見ているだけでは魅力が半減してしまうなと感じました。

詩と音楽の交響の中で、幸せなひとときを過ごしました。

颯木さん、本当にお世話になりました。有り難うございます!

2018年11月21日水曜日

平田俊子さんの「猫の皿・二枚目」(MONKEYvol.16)がとても面白かった!

翻訳家の柴田元幸さん編集の文芸誌「MONKEY」vol.16(特集・カバーの1ダース)に掲載されている、平田俊子さんの「猫の皿・二枚目」がとても面白かった。詩、小説、短歌、俳句、、、と、文学にはそれぞれのジャンル独自のディスクールがあるが、落語にも独自のディスクールがあることに、「猫の皿・二枚目」を読みながら、気づかされた。落語のディスクールを逆手にとりながら現代風にアレンジして、新しいディスクールを生み出す平田さんの手腕と筆力が凄い。

2018年11月12日月曜日

連れ合いの福田拓也が受賞した歴程賞授賞式が無事終了しました


お蔭様で、一昨日、連れ合いの福田拓也が、『倭人伝断片』(思潮社)と『惑星のハウスダスト』(水声社)の二冊で、岩木誠一郎さんと二人同時に授賞して頂いた、歴程賞授賞式が無事終了しました。
選考委員のみなさま始め、式の準備、運営をしてくださった歴程同人のみなさまには本当にお世話になりました。
応援スピーチをしてくださった作家の保坂和志さん、乾杯の音頭をとってくださった田野倉康一さんにもこの場を借りて感謝致します。
お忙しい中、沢山の方にいらして頂き、みなさまへの感謝の気持ちで一杯です。
10年近く前、連れ合いはくも膜下出血で倒れて、その後数年は傍らの私もはらはらし通しでしたが、一昨日のような日を迎えることができて感慨無量でした。...
「隔山止血」という功法を用いて、手術なしでの退院という奇跡をかなえてくださった、気功師の青島大明先生にも、この場を借りて改めてお礼を申し上げます。
 
 

2018年11月9日金曜日

バッハ平均律第一巻4番フーガ自演, BachーThe Well-Tempered Clavier Part1 no.4 Fugue

総計23年半に及ぶブランクの後再開したピアノ、再開後1年3ヶ月くらいの時の録音(5月18日)、バッハ平均律第一巻第4番フーガ。この前アップした4番のプレリュードと同じ日の録音です。テンポがゆっくりな曲という理由で選んだのが大間違いでとんでもなく複雑な構成、そして運指。丸々一年練習してやっとこの状態。ミスのない録音は録れず、これで妥協アップとなりました。ピアノの練習、細々とですが、今も諦めず続けています。


2018年11月5日月曜日

和歌山県の本州最南端の地・串本と枯木灘に行ってきました

和歌山県の、本州最南端の地・串本の奇観「橋杭岩」と、そこから少し西に行った、中上健次の小説のタイトルになっている「枯木灘」と呼ばれる海岸に行ってきました。「枯木灘」は中上健次が小説のために作った地名だと思っていたのですが、実際にある地名でびっくりしました。強い風で木々の葉が吹き飛ばされて、枯木のようになってしまうのだそうです。串本駅前の「萬口」で食べたカツオ茶漬けが美味しかった♪ まず生のまま丼で食べて、次にお茶を注いでお茶漬けで。



串本の「橋杭岩」では岩の表情に魅せられて、沢山写真を撮りました。自然が描いた抽象画。これから少しずつ、時々アップしようかな。

『私の知らない歌』(思潮社)について、小島きみ子さんが、「詩素」5号で評を書いてくださいました

『私の知らない歌』(思潮社)について、小島きみ子さんが、「詩素」5号(11月1日刊)「詩集を読む」欄で、とても美しい言葉で評を書いてくださいました。とても嬉しいです。「大木潤子さんは、静かな深い恐怖に耐えてどんどん意識の底におりてゆく。」小島さん、有り難うございます!!