2017年11月24日金曜日

八木幹夫さんと酒井弘司さんのトークイベントに行ってきました

昨日は古淵(横浜線で町田の隣の駅)のギャラリーベルジェでの、八木幹夫さんと俳人酒井弘司さんのトークを聴きに行ってきました。
「表現の衝動vol.Ⅱ 時代に向き合うとは・・・」という展示のスペシャルイベントで、工藤政秀さん、細谷玉江さんの作品、八木さんと酒井さんの自作直筆が展示されている中でのトーク。
「時代に向かうとは・・・」というサブタイトルの意味を考えさせられる深いトークでした。
八木さんは与謝野晶子、金子光晴、西脇順三郎の作品を論じた後最近作「さみしいゆめ」の朗読。最初に与謝野晶子自身による朗読の録音再生があり、短歌を、歌うように節をつけて読んでいるのが非常に面白かったです。
与謝野晶子「君死にたまふことなかれ」について、ただの反戦詩ではなくもっと情念につながったものである、金子光晴「寂しさの歌」についてもやはり単なる反戦詩ではなくもっと根本を突き詰めないと同じ事を繰り返すという警告があるというお話が印象に残りました。「さみしいゆめ」は私たちが生きている「今」が深く心に刺さってくる作品で、朗読が聴けて良かった!...
俳人の酒井さんのお話も、今私たちがどういう時代を生きているのかを、第2次世界大戦の戦前、戦時中、そして戦後に書かれた数々の俳句を通じて考えさせられ、非常に興奮して聴き入りました。西東三鬼の「右の眼に大河左の眼に騎兵」など、私にとっては一人では理解し難かったのですが、詳しい解説と共に聴けて、言葉にガーンと殴られるような経験をしました。
工藤政秀さんの作品は、普通のキャンバスは使わずモロッコで買った布を皺にしたあとご自身で枠に張ってそこにナイフなどで絵の具を塗っていった作品、木をバーナーで焼いた上に水性の絵の具で描いた作品など、繊細さと厳しさとに貫かれていて、どの作品もすごく良かったです。工藤さんの作品の上に八木さんがチョークで自作の詩を書いた作品の写真を、工藤さんのご了解を得てアップさせて頂きますが、ガラケーの写真で、細かい線や色合いが全く見えないのがとても残念なので是非工藤さんの公式HPをご覧下さい。いろいろな作品が観れます!
http://mkudo.org/index.html
トークのあとは懇親会、そして二次会と流れ、楽しかったです!
 


 
 

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