2018年5月2日水曜日

杉中昌樹さんの「言葉たちは芝居をつづけよ」vol.4に、大木潤子の詩が掲載されました。

杉中昌樹さんのペーパー「言葉たちは芝居をつづけよ」vol.4に、拙詩が掲載されました。
執筆者はほかに野村喜和夫さん、斎藤恵子さん、黒崎立体さん、鳥居万由実さん。
「言葉たちは芝居をつづけよ」は、野村喜和夫さんの「詩とダンスのミュージアム」で無料配布される不定期発行の詩のフリーペーパー。
いろんな特集・企画を同時並行でばく進する杉中さんのパワーに圧倒されています。
杉中さんからご承諾を得て、拙詩のみアップさせて頂きます。
...
***
(南風に向かって・・・)
               大木潤子
南風に向かって
栗鼠が何匹も走る日、
まぶたの下から
生える繊毛、
唐突な煙突、
が倒れて死ぬ人、
の葬式に届く
花輪は何色、
と問うたのは誰、
傀儡のように
踊る花束、
は捲れて風に
舞いましたとさ、
と言いましたとさ、
蝙蝠の羽の
振動が土を
ふるいにかけて撒く種
が発芽する領域、
手を伏せて目を
開けたり閉じたりする、
強力な締める力、
を解く者、
の毛穴に潜る、
コッペパンと牛乳、
残して立たされて、
咲いていた朝顔、
につるべ取られて
今日は私、
捺印しません、


 

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