2018年12月20日木曜日

『新潮』1月号、山下澄人さんの「FICTION 01」に感動しました

『新潮』一月号、山下澄人さんの『FICTION 01』に深い感動を覚え、また非常に刺激も受けました。

夢と現実、夢と夢、地の文の語りと登場人物の語りとの境界がさながら、絵の具が乾ききる前に重ね塗りした水彩絵の具のように曖昧になり、溶け合い、渾然とする独自のエクリチュールの中から、
生の侘しさが切々と胸に迫ってきます。

最後の、「オギタ」の長いモノローグからは、この文体でやがて
長編作品が産み出されようとしている胎動も感じられて刺激的です。『新潮』一月号、現在販売中なのでご一読をお勧めします!


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