2019年1月1日火曜日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます!
昨年もまた、皆様には大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2019年が皆様にとって素晴らしい一年でありますように。
写真は、初詣に行った近所の神社。鄙びた情緒があって大好きな神社です。意外にパワースポットのような気も。

2018年12月31日月曜日

手作り?年越し蕎麦!

「ヌードルメーカー」なるものを3年前に買ったのだけど、作るのも後始末も結構大変で、一度使ったきり押し入れに入っていたのを引っ張り出し、再度挑戦。「製麺機能」(小さな穴が沢山開いているところから麺がにゅるにゅる出てくる)を使うと却って面倒だと学んだので、今回はこねるのが終わったところで取り出して、自分で伸ばして包丁で切ってみました。伸ばしたのを二つ折りにして切ったところ、折り返した生地同士でくっついてしまい、蕎麦とは呼べないような見た目になりました(苦笑)が、歯ごたえ、味わい、香りともに秀逸なお蕎麦(と呼べるかどうか微妙)になりました。連れ合いの職場の方から頂いた美味しいお酒と一緒に年越し。
皆様、今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様にとって、来る年が、素晴らしい年になりますように。



2018年12月20日木曜日

『新潮』1月号、山下澄人さんの「FICTION 01」に感動しました

『新潮』一月号、山下澄人さんの『FICTION 01』に深い感動を覚え、また非常に刺激も受けました。

夢と現実、夢と夢、地の文の語りと登場人物の語りとの境界がさながら、絵の具が乾ききる前に重ね塗りした水彩絵の具のように曖昧になり、溶け合い、渾然とする独自のエクリチュールの中から、
生の侘しさが切々と胸に迫ってきます。

最後の、「オギタ」の長いモノローグからは、この文体でやがて
長編作品が産み出されようとしている胎動も感じられて刺激的です。『新潮』一月号、現在販売中なのでご一読をお勧めします!


2018年12月13日木曜日

詩誌Down Beatのイベント「Down Beat フォーラム9」に参加してきました

ばたばたしていてアップが遅くなってしまいましたが、12月8日(土曜日)は、詩誌Down Beatのイベント「Down Beat フォーラム9」、引き続き同じ会場で平居謙さん主催の合評会、その後飲み会、と参加し、密度の濃い午後を過ごしてきました。

Down Beat のイベントは、同人の小川三郎さんと今鹿仙さんの新詩集刊行記念。お二人による朗読とトークのあと、平居謙さんを囲んでの座談会。他者との病理学的な関わりに深く迫る小川さんの『あかむらさき』、意味が生じる手前で逃走を続ける今鹿さんの『永遠にあかない缶詰として棚に並ぶ』についてとても刺激的で楽しいひととき。二人の詩集に触発されて書いたという平居謙さんの「カウンターポエム」詩編のパワーも凄かった。

 続く合評会は新しいメンバーも加わってこれも濃い時間、その後はDown Beatの皆さんと合流しての飲み会でした。とても楽しかった!


2018年12月3日月曜日

大木潤子第四詩集『私の知らない歌』(思潮社刊)トークと朗読



颯木あやこさんの朗読会「Pegasus! vol.4」にトークゲストとしてお招き頂き、後半で第四詩集『私の知らない歌』(思潮社)についてお話しし、朗読した時の動画をYouTubeにアップしました。
颯木さんが、第三詩集『石の花』(思潮社)での作風の激変についてご紹介して下さり、その後で『私の知らない歌』121ページを朗読(朗唱?)しました。朗読は動画の3分50秒~5分35秒です。

大木潤子トーク・詩人ポール・ヴェルレーヌの革新性について


颯木あやこさんの朗読会「Pegasus! vol.4」にトークゲストとしてお招き頂き、パリ第三大学で博士論文の対象とした19世紀フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌについて話した時の動画をYouTubeにアップしました。原語のフランス語で読まないとわからない、詩法の革新者としてのヴェルレーヌ像をご紹介しています。
1)颯木あやこさんによる、上田敏訳「秋の歌」の朗読
2)フランスの伝統詩型アレクサンドラン(1行が6音綴+6音綴=12音綴)の紹介
3)9音綴で書かれたヴェルレーヌの「詩法」の紹介
4)ヴェルレーヌの奇数脚(一行あたりの音綴が奇数)作品の軽さ、空白について。煙、霧のイメージについて...
5)音楽性が追求されることで言葉の意味作用が侵食されることについて
6)「秋の歌」における音楽性、子音「l」の多様を会場のみなさんに耳で確認していただく体験
7)ヴェルレーヌの「秋の歌」を私が原語のフランス語で朗読

ポエトリー・イン・ダンジョンvol.1「直角はありません」に行ってきました!

一昨日(12月1日土曜日)、ポエトリー・イン・ダンジョンvol.1「直角はありません」(開催日12月1日~12月9日)に行ってきました! 非常にスリリングな時空で、猛烈に刺激されて帰ってきました。
田野倉康一さんの魅力的なバスのリーディングでオープン。沈黙の密度が濃い言水ヘリオさんの「リーディング」(言葉は一言も発せられないこの驚き!)の後、生野毅さんと秦真紀子さんのパフォーマンスに圧倒されました。詩と声と体の動きとで、時間と空間を自由自在に操る生野さんのパフォーマンスは必見です! 今回見逃した方は是非次の機会を逃さないで! 秦さんの、非常にゆっくりした動きのダンスも素晴らしくてその恍惚とした世界に呑み込まれてしまいました。
展示も素晴らしくて、川田夏子さんの、何もない空間に浮かぶ光を描いたような日本画作品には田野倉康一さんの漢詩が詩人自身の手によって薄墨で書かれ、その詩がそこに在ることによって、平面に描かれた絵画が立体的に立ち上がるかのよう。
広瀬大志さんの作品を織り込んだ、宇野和幸さんの作品も凄い迫力でした。地下室の壁一杯の大きさに、宇宙の音楽を感じさせるような作品。宇野さんがご自身で選んだという広瀬さんの詩句が絵の中で、絵と完全に一体化して息づいていました。
異ジャンル同士のコラボレーションが見事に開花した地下空間。実に、実に、刺激的!!

2018年11月27日火曜日

颯木あやこさんの朗読会「Pegasus ! vol.4」のトークゲストとして参加してきました

颯木あやこさんの朗読会「Pegasus ! vol.4」のトークゲストとして参加してきました。専門のヴェルレーヌ(19世紀フランスの詩人)について、日本語で読んでいるだけだとわからない彼の詩の革新性と破壊性について、原語での朗読も交えてお話しした後、私の最新詩集『私の知らない歌』から一部を朗読しました。ヴェルレーヌの詩について日本でまとまった話をしたのは今回が初めてで、颯木さんに貴重な機会を与えていただき、大変感謝いたしております。

朗読会は颯木さんのご朗読とピアノ、ダンス、ギターのコラボという贅沢な空間に身を置き、至福のひととき。昨年のvol.3をDVDとFBで拝見していたのですが、画面で見るのと実際に自分がその空間に身を置くのとは全く違う!と驚きました。朗読の声の響きに重層性があり、ふわっと包み込まれるような感覚がありました。作品の個性ごとに読み方も声も「間」も変化し、空間ががらっと変わるのも印象的でした。ピアノとギターの演奏も素晴らしく、またダンスは、セクシーでコケティッシュ、彫刻と同じで平面で見ているだけでは魅力が半減してしまうなと感じました。

詩と音楽の交響の中で、幸せなひとときを過ごしました。

颯木さん、本当にお世話になりました。有り難うございます!

2018年11月21日水曜日

平田俊子さんの「猫の皿・二枚目」(MONKEYvol.16)がとても面白かった!

翻訳家の柴田元幸さん編集の文芸誌「MONKEY」vol.16(特集・カバーの1ダース)に掲載されている、平田俊子さんの「猫の皿・二枚目」がとても面白かった。詩、小説、短歌、俳句、、、と、文学にはそれぞれのジャンル独自のディスクールがあるが、落語にも独自のディスクールがあることに、「猫の皿・二枚目」を読みながら、気づかされた。落語のディスクールを逆手にとりながら現代風にアレンジして、新しいディスクールを生み出す平田さんの手腕と筆力が凄い。

2018年11月12日月曜日

連れ合いの福田拓也が受賞した歴程賞授賞式が無事終了しました


お蔭様で、一昨日、連れ合いの福田拓也が、『倭人伝断片』(思潮社)と『惑星のハウスダスト』(水声社)の二冊で、岩木誠一郎さんと二人同時に授賞して頂いた、歴程賞授賞式が無事終了しました。
選考委員のみなさま始め、式の準備、運営をしてくださった歴程同人のみなさまには本当にお世話になりました。
応援スピーチをしてくださった作家の保坂和志さん、乾杯の音頭をとってくださった田野倉康一さんにもこの場を借りて感謝致します。
お忙しい中、沢山の方にいらして頂き、みなさまへの感謝の気持ちで一杯です。
10年近く前、連れ合いはくも膜下出血で倒れて、その後数年は傍らの私もはらはらし通しでしたが、一昨日のような日を迎えることができて感慨無量でした。...
「隔山止血」という功法を用いて、手術なしでの退院という奇跡をかなえてくださった、気功師の青島大明先生にも、この場を借りて改めてお礼を申し上げます。
 
 

2018年11月9日金曜日

バッハ平均律第一巻4番フーガ自演, BachーThe Well-Tempered Clavier Part1 no.4 Fugue

総計23年半に及ぶブランクの後再開したピアノ、再開後1年3ヶ月くらいの時の録音(5月18日)、バッハ平均律第一巻第4番フーガ。この前アップした4番のプレリュードと同じ日の録音です。テンポがゆっくりな曲という理由で選んだのが大間違いでとんでもなく複雑な構成、そして運指。丸々一年練習してやっとこの状態。ミスのない録音は録れず、これで妥協アップとなりました。ピアノの練習、細々とですが、今も諦めず続けています。


2018年11月5日月曜日

和歌山県の本州最南端の地・串本と枯木灘に行ってきました

和歌山県の、本州最南端の地・串本の奇観「橋杭岩」と、そこから少し西に行った、中上健次の小説のタイトルになっている「枯木灘」と呼ばれる海岸に行ってきました。「枯木灘」は中上健次が小説のために作った地名だと思っていたのですが、実際にある地名でびっくりしました。強い風で木々の葉が吹き飛ばされて、枯木のようになってしまうのだそうです。串本駅前の「萬口」で食べたカツオ茶漬けが美味しかった♪ まず生のまま丼で食べて、次にお茶を注いでお茶漬けで。



串本の「橋杭岩」では岩の表情に魅せられて、沢山写真を撮りました。自然が描いた抽象画。これから少しずつ、時々アップしようかな。

『私の知らない歌』(思潮社)について、小島きみ子さんが、「詩素」5号で評を書いてくださいました

『私の知らない歌』(思潮社)について、小島きみ子さんが、「詩素」5号(11月1日刊)「詩集を読む」欄で、とても美しい言葉で評を書いてくださいました。とても嬉しいです。「大木潤子さんは、静かな深い恐怖に耐えてどんどん意識の底におりてゆく。」小島さん、有り難うございます!!